TMPZ84C013AT-10で 、84ピンPLCCに納められた10 MHzクロック動作のもの。
TMPZ84C015からZ80 PIOの部分を取り除いたものという方がわかりやすいかもしれません。そのため、TMPZ84C015が100ピンなのに対して、84ピンのパッケージですんでいます。ただし、TMPZ84C015はQFPで小型なのに対し、TMPZ84C013はPLCCで、ピン数が減少しているのに2倍以上の基板面積を必要とします。というわけで、表面実装を普通に用いる量産組み込み用には、かえってTMPZ84C015の方が高くつきますので、あまり使われませんでした。
PLCCも本来は表面実装用のパッケージなのですが、ソケットを使えば普通の2.54
mmピッチのユニバーサル基板に取りつけることができますので、アマチュアの自作向きではあるのですが、メモリとTMPZ84C015などを取りつけた小型コンピュータ基板がいろいろなところから安く供給されていたので、そういう場面でもあまり利用されませんでしたね。
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