オールインワンのパーソナルコンピュータ的なものがいろいろと出てくる1980年以降になってくると、2716などの16 KbitのROMも安くなってアクセスタイムも間に合うようになっていたので、そこに独自のフォントを書き込んでCG-ROMにすることが可能になります。そのために専用のCG-ROMはなくなります。一般のEPROMやEPROM互換マスクROMにフォントを書きこんで使用すれば、顧客の注文に応じて特別なフォントに入れ換えられますしね。一部にはキャラクタジェネレータをROMではなくてコンピュータの動作中に書換可能なRWMに置き換えて、自由にフォントを定義できるコンピュータも存在しました。プログラマブルキャラクタジェネレータという奴ですね。しかし、じきに漢字表示がパーソナルコンピュータやワードプロセッサで必要になると、マスクROMに漢字フォントを書き込んだCG-ROMが再び使われるようになります。漢字フォントはサイズが大きいので大容量のEPROMに書き込んで使おうとしてもコストが高くなりすぎますから。ところがコンピュータのメモリが安くなり、多様なフォントを用意するだけでなくアウトラインフォントまで使うようになるとCG-ROMでは役に立たなくなってしまいました。
1970年代に使われた主なCG-ROMの型番だけ記憶のために残しておくと、uPD472やuPD473の他にRO-3-2513, MCM6573A, MCM66734なんかがあります。
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